世の中の喫煙者の意見としては、タバコ税の増税大反対というところですが
やはりそれだけの視点だけで語るのはバランスある行為とは言えないので
タバコ税増税賛成派の意見も紹介していきたいと思います。

まず最もよく見る意見です。
「海外ではもっと税率が高い、日本は6割、海外では8割ぐらいが当たり前」
だそうです。
海外ではもっと税率が高いのに日本のタバコは不当に安いということらしいのですが・・

うーん、、、別にこのコーナーの趣旨として正しい正しくないを論じるつもりは
これっぽっちもないのですが・・なんというか・・正直こういう「海外では」という
論じ方が好きじゃないんですよね、海外至上主義というやつでしょうか。
まずなぜ海外で税率が高いからといって日本で税率が安くて「不当」なのかがまったくわからない。
高いことも安いこともその国の事情で法律にしかすぎないし
例えば海外ではある種の麻薬が合法な場所があるわけですが
「海外では合法なのに日本では不当に非合法になってる」などと騒いでる人となんだか
言ってることがたいして変わらない気がしてしまいます。
さらに8割8割と言ってる方が多いようですが、確かに日本のタバコ税は
先進国の中ではかなり低い方ですが、8割を超えているのはデンマークとポルトガルの2国だけです。
上位2国だけを指して「海外では8割」というのはちょっと詐欺的ではないでしょうか？

どちらにしろ海外より低いことが増税の根拠になるとは正直思えないです。


「タバコ税の税収よりタバコ被害による支出の方が多い」
厚生労働省所管の研究機関、医療経済研究機構の発表データによると
喫煙によって発生した医療費は1兆3086億円
喫煙関連疾患による労働力損失は直接喫煙で5兆7216億円
喫煙による罹患で合計7兆1446億円の損失
だそうです。

いろんなデータがありますが全部あげていてはキリがないので省きます。
が、とにかく皆さんおっしゃりたいことは一律同じで
タバコによる被害額がタバコ税の税収と比べて遥かに大きくて
まったく釣り合いが取れていないということらしいです。
もしこれが本当ならこれは確かにえらいことです。
べらぼうに高いと思っていたタバコ税のさらに数倍の損失があるとしたら・・
考えるだけでもぞっとしますね。
自分で計算したわけではないのでちょっと妄信するのは危険ですが
一番理にかなった意見だと思えます。
タバコは大事ですがこれ以上日本の赤字国債が増えるのは回避したいところですし。



「増税することで未成年者の喫煙が減る」
未成年者が手軽に購入できない値段にすることで未成年者の喫煙が減り
社会が健全になるのでタバコは未成年が簡単に買えないように1000円ほどにすべき。

確かに未成年者の喫煙は問題です。
若いうちの喫煙は大人になってからより確実に身体に悪いですし
前述の医療費に関しても未成年時代から吸っている場合に跳ね上がるようですし。
そして確かに自分が未成年だったころを考えると
270円は気軽に買えても1000円だと簡単には手出しできません。
一見理にかなっているように見えますが・・・

別にそれって増税でなくてもよくないですか？
というか・・・現状で60%強なわけで、1000円にしたら何%ですか？
どう見ても1000%ぐらいです、いくらなんでもむちゃくちゃです。
なにしろ税金だけが膨らんで売り上げが格段に落ちるわけですから
利益を出すどころの騒ぎじゃないと思います。
タバコ会社の多少の利益の差なんてぼくとしてはどうでもいいし知ったことじゃないんですが
さすがにそこまでしたら未成年でなくたってまともにタバコが買えなくなります。
そうしたらタバコ会社は確実に潰れるでしょうし
同時に小売店も潰れるでしょうし、タバコ農家もやっていけないでしょう。
ほとんどタバコを撲滅しろと言ってるのと変わりません。
いくらなんでもそれだけの人が路頭に迷うような増税は暴論だと思います。
タバコが嫌いなのはわかりますが滅茶苦茶言えばいいってもんじゃないでしょう。

しかし未成年の喫煙は確かに深刻な問題なので・・
増税以外の方法か、増税+値上げ（販売側の取り分up）ぐらいで
潰れないラインでバランスを取っての値上げならまだありではないかと思います。
もちろん1箱1000円になんてされたら痛いですけど。